愛犬と一緒にカフェでお茶を、と思っても、いざ店を探し始めると「うちの子のサイズで入れるのか」「店内まで一緒に入れるのか、それとも外の席だけなのか」と、確かめたいことが次々に出てきますよね。ペット同伴可とあっても、犬の受け入れ方は店ごとにかなり幅があり、最初の一軒は何を基準に選べばいいのか迷うものです。本記事では、全国731店のドッグカフェ・ペット同伴飲食店のポリシーを集計した結果をもとに、初めての一軒を失敗なく選ぶための4つの観点と、当日の振る舞いを整理しました。
サイズで諦める前に「大型まで可」が過半数だと知っておこう
「うちは大きいから無理かも」と最初から候補を狭めないことです。集計した731店のうち、受け入れる犬のサイズに何らかの記載があったのは588店。その内訳を見ると、犬種を問わず大型犬まで受け入れる店が319店と、サイズを明示した店の半分以上(54%)を占めていました。
次に多いのが「要問い合わせ」で190店、全体の3割ほど。これはサイズ条件をはっきり示さず、来店前の確認を求めている店です。一方で「小型犬まで」「中型犬まで」と上限を設ける店はそれぞれ20店ほどにとどまり、サイズで犬を選ぶ店はむしろ少数派でした。大型犬の飼い主でも、入れる店は思っているより広く見つかります。ただし「要問い合わせ」の3割は、行ってみないと分からない領域です。中型より大きい犬を連れて行くなら、サイズ条件が読み取れない店は予約時に一本確認を入れておくと、当日に断られて困らずに済むでしょう。
頭数は基本的に気にしなくていい
多頭飼いの人が心配しがちな頭数制限ですが、ドッグカフェではほとんど問題になりません。731店のうち、頭数の制限をポリシーに記している店はわずか4店だけでした。
宿泊施設では「1室2頭まで」といった頭数の線引きがよく見られますが、カフェは滞在時間が短く席単位で過ごすためか、頭数を指定する店は例外的です。2頭、3頭と連れて行きたい場合でも、サイズ条件さえ合えば断られる場面は少ないと考えてよいでしょう。とはいえ席の広さには限りがあるので、大人数のグループで複数頭を連れて行くときは、席の確保を兼ねて予約しておくのが無難です。
「テラス席のみ」か「店内も一緒」かを、行く前に見分けよう
初めての一軒選びでいちばん見落とされがちなのが、犬と一緒に座れる席の範囲です。同じ「犬同伴可」でも、犬が入れるのが屋外のテラス席だけなのか、屋内の店内席まで一緒に入れるのかで、過ごしやすさはまったく変わります。
集計では、テラス席に触れている店が80店、店内同伴に触れている店が62店ありました。ただしこの違いは決まった欄に整理されておらず、店ごとの説明文や利用規約の中に書かれているのが実情です。「テラス席のみ可」とあれば犬が入れるのは屋外の席だけで、建物の中へは一緒に入れません。「店内可」「室内同伴OK」とあれば、屋内の席にも犬を連れて入れます。さらに「小型犬は店内、中型・大型はテラス」というように、犬のサイズで入れる席が分かれる店もあります。
この見分けが効いてくるのは天気です。雨の日や真夏・真冬にテラス席のみの店を選ぶと、犬も人も快適に過ごせません。寒暖や雨を避けたい時期に行くなら、店内まで一緒に入れる店を選んでおくと安心でしょう。席の範囲は統一された表記がない以上、店の紹介ページや規約を自分の目で確かめるのが確実です。まずは候補を広く見たいなら、全国のドッグカフェ一覧から、同伴できる席のタイプも含めて見比べてみてください。
犬用メニューは「あれば嬉しい付加価値」と割り切ろう
愛犬と一緒に食事を楽しみたい人にとって、犬用メニューの有無は気になるところです。ただし、これは全店にあるものではありません。犬向けの食事やおやつをメニューに用意している店は、集計上ポリシーに明記しているのが9店、説明文などで言及があるものを含めても31店ほどと、数としては多くありません。
それでも、用意している店の内容は具体的です。馬肉ハンバーグやワンコ用ランチプレート、DOG PIZZA、砂肝チャーハンといった犬向けの食事に加え、誕生日ケーキを出す店もあります。素材を抑えたヘルシー系が中心で、人のメニューとは別に犬のために作られた一皿です。犬用メニューはどの店にもある標準装備ではなく、ある店ならではの付加価値だと考えておきましょう。記念日に犬と一緒に食事をしたいといった目的があるなら、メニューを用意している店を狙って選ぶのが近道です。
当日の振る舞いで、次もまた歓迎される
店選びと同じくらい大切なのが、店に入ってからのマナーです。集計したカフェの利用規約には、犬連れの客に求める振る舞いが83件記されていました。中身はおおむね共通していて、難しいものではありません。
基本は、犬を足元で伏せさせておくことです。椅子に乗せる場合はマナーマットを敷き、テーブルに前足を乗せさせない、人の食器に口をつけさせないといった食卓まわりの線引きを守ります。店内でのトイレやブラッシングは控えます。これらは他の客や次に来る犬連れへの配慮であると同時に、店が犬を受け入れ続けられるかどうかにも関わる部分です。最初の一軒で気持ちよく過ごせれば、お店の側も犬連れを歓迎しやすくなります。
初めての一軒は、この順で絞り込む
ドッグカフェ選びは、譲れない条件から順に候補を削っていくと迷いません。出かける前に、次の手順で絞り込んでみてください。
- 連れて行く犬のサイズで入れる店を確認する(大型でも入れる店が過半なので、まず諦めずに探す)
- 行く時期の天気に合わせて、テラス席のみか店内も一緒かを見分ける(雨天・真夏・真冬は店内可が安心)
- 犬用メニューや誕生日ケーキなど、その日の目的に合う付加価値があるかを確かめる
- サイズ条件が「要問い合わせ」の店や、複数頭・大人数で行くときは、予約のついでに一本確認しておく
サイズ・席の範囲・メニューという軸さえ押さえれば、最初の一軒で大きく外すことはありません。条件を見比べるところから始めたい人は、全国のドッグカフェ一覧で気になる店をいくつか並べて、当日の天気と愛犬のサイズに合う一軒を選んでみてください。